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実家の売却と”想い出”の整理。家族の記録をドキュメンタリー作品として残す。

 人生の思い出を記録する、ワンダフルワールド「LIFEドキュメンタリー」。今回のご依頼者、平井道子さんは、取り壊しになる「実家」の思い出をドキュメンタリー作品として残しました。

 平井さんのご実家は、小平市にある築60年ほどの木造一軒家です。現在は茨城県にお住まいですが、結婚するまでの二十数年間を過ごし、その後も年に数回は、現在の家族とともに帰省していたそうです。実家で一人暮らしをされていたお母様が亡くなられたのが数年前。以後、住む人のいなくなった「実家の今後」について妹さんと話し合ってきたそうですが、ついに売却の決意。同時に、「思い出が詰まった家の記録を残したい」と思い、LIFEドキュメンタリーで映像作品を残すことになりました。

 家族の皆様にも出演いただインタビュー収録は、各々が「一番好きだった部屋」で行いました。平井さんは、大きな薪ストーブがある部屋。ここで毎年、家族でクリスマスを祝ったそうです。ご主人は、結納を行った亡き父の書斎。妹さんは、幼い頃に祖母と過ごしたキッチン。料理好きの祖母に隣で、ままごと代わりに野菜くずを切っていた思い出を話してくれました。それぞれが抱いていた”実家の記憶”。作品は、思い出の写真も配し、約1時間の長編に仕上がりました。

○完成した作品を観て

──私たちの家で過ごした時間をゆっくり思い出しながら片付けた日々を記録していただき、インタビューを受ける事で自分の人生も振り返る良いきっかけになりました。

完成した作品を見て、その時の想いが込み上げてきました。

○印象的なシーンがあれば教えて下さい

──古い写真を探し出してくれて映像の合間に映してくれていた場面です。懐かしさが溢れてきました。家の間取り図を記してくれたのもよかったです。

○撮影時の思い出を教えて下さい

──「撮影されている」という感覚はなく、ゆっくりと思い出を振り返る時間が持てました。

○あらためて「実家がなくなる」とはどんな気持ちでしょうか

──「卒業」です。今までの自分に区切りをつけて次のステップに進むことです。

○あらためて「家」とは、どんな存在ですか

──住む人がいてはじめて「家」です。一緒に過ごす人と作る心の拠り所です。 

 撮影時のインタビューで平井さんは「家族の成長とともに、実家も少しずつ変化し、様変わりしていった」と話していました。確かに家はただの住処ではなく、家族の思い出を糧として成長する生き物なのかもしれません。生き物である以上、ときにさよならをしなければならない場合もあります。

 実家の思い出を残す、その方法はいくつもあります。例えば、今ではスマホで手軽に部屋の写真や動画が撮れますので、柱の傷や庭先の植物など、当たり前に観てきた風景を記録しておけば、良い記念になると思います。そしてもうひとつ、「言葉を残しておく」のもおすすめです。幼少期の思い出、家族との思い出など、実家にまつわる記憶を自身や家族の言葉で残しておく。肉声の響きもまた、何にも代えがたい宝ものになると思います。

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